日本で初めて地盤調査が行われたのは? 

2016/11/29

1923年(大正12年)に発生した関東大震災では、多くの建物被害が発生しました。

その数は、全壊が約10万9千棟、半壊が約10万2千棟したそうです。

それがきっかけとなり、日本で初めて組織的に地盤調査が行われました。

調査をしたのは、日本の建築構造学の基礎を築いた佐野利器(さの としかた)博士が計画した復興局です。

ところで、佐野博士は、関東大震災の8年前に、家屋耐震構造について講演をしています。

その記録の一部がコチラです。

第1.総説

耐震構造の「かなめ」とは、震力とその作用をできるだけ小さくすること、そしてこれに対する抵抗を充分に大きくすることである。

その概略は以下の通り。

1.建設地の地盤は硬質なほどよい。

  ただし断崖の上は避けること。

2.基礎は深くし、かつ堅固に作ること。

3.建物の形はできるだけ単純にして凹凸を少なくし、意匠は質素なものとする。

  内部に間仕切りを多く入れた部屋が小さいものがよい。

  窓や出入り口が大きなものは好ましくない。

4.材料は出来るだけ軽い方がよい。

  特に建物の上部を重くするのは好ましくない。

5.材料や構造はできるだけ一様で均一な剛性を持つものを用いる。

  大きな強度と粘靭性、あるいは大きな剛性を持つものが望ましい。

6.建物の所在地の地質、その地における過去の大地震の記録、およびその建物の重要さの度合いに応じて、    標準震度を仮定する。

  さらに、その震力が各方向に作用した時の建物の各部の応力をできる限り精密に求め、その時に、材料および構造に問題が生じないことを確かめること。

このように、今から約90年前には、地盤やそれに合わせた建物づくりの重要性を認識していました。

やがて、1952年に「地盤と建築設計震度低減に関する建築基準法施行令に対する建設省告示1074号」が公布されたことにより、地盤の良否と、建物の設計計算が初めて直接結びつくことになります。

また、2,000年に改正された建築基準法により、建築物の基礎の構造は、国土交通大臣が定めた方法にすることが義務付けられています

そのためには、地盤調査をし、その地盤の長期許容応力を調べなければいけません。

ただし、調査には数万円から数十万円が必要です。

しかも、地盤補強をすると数十万円から数百万円必要になります。

そのため、最初の頃は調査を受け入れたがらない方も多かったとか。

しかし、大きな震災がいくつも発生し、建物の不動沈下や土地の液状化といった映像を見る機会が増えたことにより、一般の人が地盤調査の重要性を認識するようになりました。

今、地盤の質を調べ、必要に応じて補強し、それに合わせた家をつくることが当然のようにできる時代です。

しかし、それができるのは、過去からの研究と経験の積み重ねがあったからこそ。

私たちはいい時代に家づくりができて安心ですね。


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こんなときどうするの?…根太・大引き

2016/11/22

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今日は、根太(ねだ)と大引きについてです。

少し前まで床はこの根太工法が多く使われてきました。

根太とは、床板を支える4.5cm×6cm程度の下地です。

その下に根太を支える大引があります。

床下の湿気が原因で根太や大引きが腐食すると、床がフカフカになります。

その場合、床をはがして腐食した部分を新しい木材と交換します。

再発防止のため、湿気の原因を探して対策をすることも忘れてはなりません。

 水廻りりの設備から水漏れしている場合は、築後数年で床がフカフカになることがあります。

普段の生活の中で、足元の変化に気づいたら、すぐに調べてもらいましょう。

因みに現在の施工方法は根太は使用せず土台12cm×12cmと大引き9cm×9cmを91cmピッチで

将棋の碁盤のマス目のように配置してその上に床下地・床材と施工するので

耐久性や耐震性・強度などガッチリさせます。

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『坪単価』の違い

2016/11/22

以前にも坪単価のことについて書いているかもしれませんが

家づくりを検討し始めたばかりの人の中には、今も『坪単価』を会社選びの参考にしている人がいるからです。

数字を比べればいいだけなので、判断基準としてわかりやすいと思いがちです。

しかし、そこには大きな落とし穴があります。

坪単価とは、『建物の本体価格』を『床面積』で割った金額のことです。

ところで、『建物本体価格』とは何を指し、『床面積』とは何を指すのでしょう?

実はこれ、会社によって解釈が異なります。

まず『建物の本体価格』について。

これを、建物そのものだけの価格だと捉えるところもあれば、照明器具やエアコン、カーテンなど、住むために必要な設備を含めた価格だと捉えるところもあります。

どの設備までを含めるか、これもまた会社によって解釈が異なります。

ということは、この時点で、すでに価格の違いが発生しています。

次に『床面積』ですが、『延べ床面積』か『施工床面積』があり

『述べ床面積』には、玄関ポーチ、ベランダ、小屋裏収納などは含まれません。

それらを全部含むのは『施工床面積』の方です。

坪単価の安さをアピールしたい業者は、単価が安くなる方法で計算します。

本当に必要な金額から単価を割り出したい会社とは、計算に使う数字が異なります。

そして、そういった情報は、お客さんが尋ねない限り、積極的に伝えません。

『建物本体価格』も『床面積』も、会社によって捉え方が違うことがわかった今、坪単価の曖昧さがよくわかったことと思います。

結局、坪単価は、おおよその目安にしかなりません。そんな落とし穴だらけの坪単価を会社選びに利用するのは避けたいものです。

ところで、実際に暮らせるようにするには、建物本体費用のほかに、地盤改良、屋外給排水、外構などの工事に関わる費用や、許可申請費や税金など、多くの費用が必要です。

どんなに比較をしたくても、全く同じ材料で、全く同じ家づくりをしない限り、それは無理なことです。

しかしそんな比較法では、それぞれの個性は活かされません。

もし比べるのなら、

『あなたの考えに共感した人が、よりよい家づくりをするためにどんなアイデアを出してくれるのか』

といった点を重視したいものですね。


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こんなときどうするの?…

2016/11/18

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今日は、引き戸についてです。

引き戸とは、溝やレール上を滑らせて開閉する戸のことです。

襖や障子も引き戸の一種です。

メリットは、ドアと比べると扉の開閉に必要なスペースが少なく、開け放した状態にしやすいこと。

そのため、車いす生活をきっかけにドア(開き戸)から引き戸にリフォームする方もいます。

しかし、引き戸にはデメリットもあります。

それは、溝やレールにホコリが溜まりやすいので、掃除の手間が増えること。

溝やレールのない上吊り式もあります。

また、製品によってはドアより断熱性や遮音性が劣る場合がありますので

注意が必要です。

 

 


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部屋の用途を制限すると?

2016/11/15

家族で狭いアパートに住んでいると、

・寝る時は、コタツを隅に寄せて布団を敷きつめる

・収納スペースが少ないので、余計なものは買わない

といった工夫をして、限られた空間を上手に使うものです。

ところが、新居の間取りを考えるときは、

「リビング、書斎、子供部屋、家事室、それから・・・」

と、次々に欲しい空間が浮かび、それを叶えようとします。

限られた空間を広く使う生活にストレスを感じている人なら、特にそう思うかもしれませんね。

ところが、用途が決まった小さな空間を沢山設けると、狭くて使い勝手が悪い家になってしまいます。

今の住まいの狭さに問題があり、広い空間を楽しみたいと思っているのなら、部屋数を最小限にして、それぞれの部屋を広くすることをお勧めします。

すると、より解放感を得られるので満足度が高くなります。

ただ、そうすることで、子どもがそれぞれの個室を持てなくなるかもしれません。

兄弟で子供部屋を共有すると、ケンカになることも多いでしょう。

しかし、多少の不便さは

「早く独り立ちして、自分だけの空間で気兼ねなく暮らしたい」

と、子どもの自立心を育てるのに役立ちます。

また、子どもが巣立った後、その空間を次の用途のために活用しやすくなります。

子どもの数だけ用意された狭い部屋だと、用途は限られてきますからね。

間取りを考える時は、どうやったらそれぞれの部屋を多目的に使えるか、考えてみましょう。

今は、可動式の家具で一時的に間仕切りをするなど、空間を使いこなすアイデアがあちこちで紹介されています。

家族にピッタリのアイデアを取り入れながら、それぞれの空間を上手に使いこなしたいものですね。


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こんなときどうするの?…筋交

2016/11/11

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今日は、筋交いについてです。

筋交いとは、柱と柱の間に斜めに入れて建築物や足場の構造を補強する部材のことです。

間仕切りを撤去して部屋を広く活用するリフォームを行う際、筋交いが現れて戸惑う人がいます。

筋交いは、耐震性や耐久性を維持する役割があります。

筋交いを撤去する場合、それに代わる方法で性能を維持しておきたいものです。

柱や筋交いを撤去するリフォームで耐震性が弱まった事例は少なくありません。

リフォームの際には、図面や現地調査を基に十分な打ち合わせをしましょう。


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 エコと健康に役立つ自然素材の塗り壁

2016/11/08

みなさんこんにちは。
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『調湿性、蓄熱性、遮音性、防火性に優れた壁』って何だと思いますか?

答えは、『自然素材の塗り壁』です。

健康的でエコな家が求められている今、塗り壁の良さが見直されています。

塗り壁は、夏の暑さを壁に取り込むことで室温を下げます。

吸湿性があるので、蒸し暑い夏でも木陰で涼むような感覚を味わうことができます。

やがて冬になると、暖かな日差しを蓄え、夜に室温が下がれば緩やかに熱を放出してくれます。

塗り壁が持つ癒しの効果や、シックハウス知らずの安全性は、工業製品にはマネができません。

室内に漂う有害物質を吸着するので、健康にも貢献します。

また、直線的な壁ではなく、あえて曲線的な壁にし、独創的な空間を楽しむ人もいるそうです。

ところで、早く新居に住みたい人や、ギリギリまで出費を抑えたい人は工期を短くし、人件費を抑えることを望みます。

しかし、塗り壁は技術力のある職人でないとできません。

それに、乾燥などの工程が入るので、十分な工期が必要です。

ですから、工業製品での家づくりと比べると、どうしても費用がかさんでしまいます。

そんなデメリットがあるにも関わらず、こだわりを持つ施主に選ばれている自然素材の塗り壁。

といっても、体感しなければその良さはなかなかわからないものです。

12日 土曜日からの完成見学会で是非、ご体感ください。

見学会の詳細はコチラ⇒ http://www.technical-home.co.jp/blogs/event/event/774.html

 


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こんなときどうするの?…鴨居

2016/11/04

今日は鴨居についてです。

鴨居とは、引き戸や障子などの建具を立て込むために引き戸状開口部の上枠として取り付けられる横木のことです。

「欄間の掃除が大変だから撤去したい」

「背が高い家族が頭をぶつけるから、鴨居を高くするか撤去したい」

そんなこと、ありますよね。

鴨居は、撤去しても問題ない場合がありますが

確認しないままDIYを行うのは危険です。
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高さの調整も撤去も、事前に必ず専門業者に確認しましょう。


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健康に長生きできる住まいとは 

2016/11/01

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『体をよく動かす人ほど長く生きる傾向がある』

ということをご存知ですか?

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013」では、65歳以上の高齢者に対して、生活の中で毎日40分は体を動かすことを勧めています。

といっても、特別な運動をする必要はありません。

家事の合間にストレッチをするなど、意識して体を動かすことを習慣づければいいだけなんです。

ただそれだけのことで、認知症の発症を遅らせることができるというメリットもあるそうです。

しかし、室内が寒いと体を動かすのが億劫になります。

他の部屋が寒いと、暖房が効いた部屋だけで過ごしがちになります。

そうなると、体を動かす機会が減るので健康に良くありません。

ある調査によると、室内での活動量と住宅の室温は関係していることがわかりました。

人の活動量を減らす原因は、暑さより寒さです。

ですから、健康に暮らすためには住宅の断熱性を高める必要があります。

冬でも暖かく、部屋毎の温度差が少ない家が理想的です。

そんな住宅で暮らすと、血圧の急激な変化を防ぐこともできます。

ご存知の通り、冬のトイレや浴室で、温度差によるヒートショックを起こす事例は毎年発生していますからね。

また、断熱性が低い住宅は、結露が発生しやすいので劣化しやすく、メンテナンス費用がかさむ傾向があります。

体と住宅の健康を保つために、断熱性の追求は大切です。

といっても、その地域の気候によって、必要な断熱性は異なります。

やみくもに高断熱を追求するのではなく、その地域に適した性能でいいと思います。

 

 

 


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