【 居心地が良い場所を観察しましょう 】
先日のテレビ番組で、お施主さんが
「家づくりの際、壁紙にこだわって、数種類の『白』を使い分けた」
と話していました。
現場の職人さんも、使い分けるのが大変だったとか。
なのに、完成した住まいを見た時、
「選んだ私自身でも見分けがつかない。これなら、あんなにこだわる必要は無かった」
と苦笑したそうです。
壁紙や外壁などを選ぶ時、分厚い見本を手渡されます。
その中から選ぶのは大変な作業です。
迷った挙句、部屋ごとに異なる壁紙を使う人もいます。
ただ、それが住み手に満足感を与えるかどうかは、しばらく暮らしてみないとわかりません。
失敗したくないと思うと、ますます迷ってしまいそうですね。
そんな不安を回避する方法があります。
それは、好きな場所を観察することです。
よく行くお店、美術館、児童館、図書館、友達の家など、お気に入りの空間をじっくり観察するんです。
その際、壁紙だけではなく、床材や照明器具など、気になるものをアップで撮影しておきましょう。
(撮影許可をいただいてくださいね)
逆に、落ち着かない空間や居心地の悪い空間もチェックしましょう。
そのような場所に行く機会はあまりないでしょうが、もしあったら、それはそれで貴重なシャッターチャンスと言えるかもしれません。^^;
そういえば、子育てに奮闘中の方が、
・玄関や階段、スイッチ周辺の壁紙は手垢で汚れやすい
・凹凸がある壁紙は、埃が溜まりやすくて汚れを落としにくい
と愚痴をこぼしていたことがあります。
確か、住んで間もない頃は
「凹凸部分に朝日が当たると、壁紙の表情が変わる」
と嬉しそうだったのですが・・・。
じっくりと検討したいものですね。
[[こんなときどうするの?…温度と湿度の管理]]
今日は、温度と湿度の管理についてです。
梅雨のように朝から晩まで雨が降り続くことはないものの、ゲリラ豪雨や夕立など、雨が降りやすい今の時期。
気温と湿度が高いと、カビやダニが発生しやすくなります。
それを防ぐためには、まずそれぞれの部屋の気温と湿度を知ることが肝心です。
部屋や押し入れ、キッチンや浴室など、いろんな場所の気温と湿度を測ってみましょう。
湿度が高くなりがちな場所は、その場所や床下が湿気により劣化するリスクが高い所です。
リスクを知れば、換気やこまめな点検などの対策を考えることができます。
劣化の早期発見にも役立ちます。
次に雨が降った時にでも、ぜひチェックしてみてくださいね。
[[こんなときどうするの?…真壁]]
今日は、真壁(しんかべ)についてです。
真壁とは、室内から柱が見える壁のことです。
柱の間の壁は、土壁やモルタル、タイルやビニールクロスなど、様々な素材があります。
主に和室に見られます。
経年劣化により、柱の見栄えや状態が悪くなることがあります。
土壁やモルタル仕上げの場合、ヒビが入ることがあります。
結露などが原因でカビが発生することもあります。
いずれも、早急なケアが大切です。
傷んだ場所が広がる前に、対応したいですね。
また、最近は真壁から大壁(柱を隠す)に変更して自然素材の材料で壁を塗り
洋風に変更するリフォームが増えています。
