建築工事費には、建物本体の工事費と別途工事費があります。
業者によって異なりますが、本体工事費が占める割合は７～８割ほどです。

そのため、別途工事の存在を知らずに計画を立てると、
予算オーバーになったり計画変更したりと大変です。

ところで、別途工事とはどのような工事でしょうか。

■解体費

建て替えの際、既存の建物を解体する費用です。

■造成工事費

農地など、宅地以外の土地を宅地として使用するために、
切り土や盛り土、擁壁などの工事で土地を整える費用です。

■地盤調査費・地盤改良工事費

工事に入る前、建物の重さを支えられる強度があるか、
地盤の強さを調べます。

結果に問題があった場合、
軟弱地盤の強度を高めるための改良工事を行います。

■外構工事費

カーポート、門、フェンス、植栽など、
建物の外回りの工事費用全般にかかる費用です。

庭の広さや使い方によって、費用は大きく変わります。

■空調工事費・特殊設備工事費・電気工事費

エアコンの配管工事や取り付け、２４時間換気システム、
家庭内ＬＡＮ、床暖房などにかかる費用です。

■照明器具やカーテンの取り付け工事費

全ての部屋の照明器具、カーテンレール、カーテンボックス、
カーテン、ブラインドなどの取り付けにかかる費用です。

施工業者に任せることもできますが、
自分で選んだ専門業者に任せたり、自分で取り付ける方もいます。

■屋外電気工事・屋外給排水工事

外回りの配線、配管などにかかる費用です。
屋内の工事は本体工事に含まれています。

■別途工事費は『坪単価』の対象外

業者によっては、
費用の目安として『坪単価』を提示することがあります。

しかし、その中に別途工事費は含まれていません。

その理由の一つとして、土地によって地盤の強度が異なることや、
外回りに手を加えるほど外構費も増えるなど、
費用の把握が難しいことが挙げられます。

軟弱地盤が予想される地域に新築する場合や、
庭づくりに強いこだわりがある場合は、
そのための費用を確保して予算オーバーを防ぎたいですね。

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