後悔しない家づくりの秘訣元現場監督テクニカルホーム社長のブログ
ZEH住宅とは?メリット・デメリットや特徴を解説
「光熱費を抑えながら、快適に暮らせる家を建てたい」
電気代の高騰が続くなか、そう考える方も増えているのではないでしょうか。
そこで注目されているのが、ZEH(ゼッチ)住宅です。
ZEH住宅は、断熱性能を高め、省エネ設備や太陽光発電などを活用して、年間の一次エネルギー消費量の収支を実質ゼロ以下にすることを目指す住宅です。
今回は、ZEH住宅の仕組みやメリット・デメリット、建てるときに確認したいポイントを解説します。
■ZEH住宅とはエネルギー収支をゼロに近づける住宅のこと
ZEHは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略です。
住宅で使うエネルギーを省エネによって減らし、太陽光発電などでエネルギーをつくることで、年間のエネルギー収支を実質ゼロ以下にすることを目指します。
ZEH住宅の考え方は、次の3つで成り立っています。
・断熱: 高い断熱性能で、冷暖房に使うエネルギーを減らす
・省エネ: 高効率な設備で、エネルギーの消費を抑える
・創エネ: 太陽光発電などで、エネルギーをつくり出す
2025年4月から、すべての新築住宅で省エネ基準への適合が義務付けられました。
国は遅くとも2030年度までに、新築住宅の省エネ基準を現在のZEH水準まで引き上げる方針です。
今後は、より高い断熱性能や省エネ性能が求められるようになります。
なお、ZEHの定義は見直しが進められており、2027年度からは断熱等級6など、より高い省エネ性能を求める「GX ZEH」の新たな定義が適用される予定です。
■ZEH住宅の仕組みと主な設備
ZEH住宅では、まず断熱性能を高めて、冷暖房に必要なエネルギーを減らします。
一般的なZEHでは、断熱等性能等級5相当の断熱性能が求められます。
そのうえで、高効率な設備を取り入れ、さらに消費エネルギーを抑えていきます。
ZEH住宅で採用される主な設備は、次のとおりです。
・高効率給湯器: エコキュートなど、少ないエネルギーでお湯をつくる設備
・高効率空調: 省エネ性能の高いエアコンなど
・LED照明: 消費電力の少ない照明
・太陽光発電システム: 屋根に設置したパネルで電気をつくる設備
・HEMS(ヘムス): 家庭のエネルギー使用量を見える化し、管理するシステム
ZEHの基準では、再生可能エネルギーを除いた状態で、一次エネルギー消費量を基準から20%以上削減することが求められます。
そのうえで、太陽光発電などでつくったエネルギーを加えて、エネルギー収支をゼロ以下にする仕組みです。
■ZEH住宅のメリット
ZEH住宅には、主に次のようなメリットがあります。
・光熱費を抑えやすい: 省エネと太陽光発電で、電気代の負担を軽減しやすい
・快適に過ごせる: 断熱性能が高く、季節を問わず室内の温度を保ちやすい
・災害時に備えられる: 停電時も太陽光発電の電気を使える場合がある
・補助金や税制優遇を受けられる: 国の補助金や住宅ローン控除で優遇される場合がある
太陽光発電でつくった電気は自宅で使えるだけでなく、余った電気を売電できる場合もあります。
また、蓄電池を設置すれば、昼間につくった電気を夜間や停電時に活用できます。
住宅ローン控除では、一定の要件を満たすZEH水準省エネ住宅は、省エネ基準適合住宅よりも借入限度額が大きく設定されています。
適用条件や限度額は入居する年などによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
省エネ性能の高さは、将来住宅を売却する際にも、購入希望者にとって魅力のひとつになる可能性があります。
■ZEH住宅のデメリット
一方で、ZEH住宅には次のようなデメリットもあります。
・初期費用が高くなる: 断熱材や設備、太陽光発電の導入で建築費用が上がりやすい
・設計に制約が出る場合がある: 太陽光パネルの設置に適した屋根の形や向きが求められる
・メンテナンスが必要: 太陽光発電や設備の点検・交換に費用がかかる
・発電量は天候に左右される: 日照条件によって想定どおりに発電できない場合がある
太陽光発電のパワーコンディショナーなどは、10〜15年程度で交換が必要になるケースもあります。
建築費用だけでなく、光熱費の削減効果やメンテナンス費用も含めて、長期的な視点で検討することが大切です。
また、周囲の建物の影響で日当たりが悪い土地では、十分な発電量を確保しにくいことも。
建築予定地の条件にあわせて、ZEHが適しているかを確認しておきましょう。
■ZEH住宅を建てるときに確認したいポイント
ZEH住宅を建てるときは、次の点を確認しておくと安心です。
・住宅会社の実績: ZEHの施工実績や、ZEHビルダー/プランナーに登録しているか
・性能の数値: UA値や一次エネルギー消費量の削減率
・太陽光発電の内容: 発電容量や設置費用、保証期間
・補助金の対象: 利用できる補助金や申請方法
ZEHの補助金は、制度によって申請方法や申請者が異なります。
住宅会社を通じて申請する制度もあるため、利用したい補助金の条件を確認しておきましょう。
また、登録された住宅会社でなければ申請できない制度もあります。
依頼先を選ぶ段階で、補助金の対象となるか確認しておくと安心です。
ZEH住宅は、断熱・省エネ・創エネを組み合わせて、年間のエネルギー収支を実質ゼロ以下にすることを目指す住宅です。
光熱費の負担軽減や快適な住環境、補助金などのメリットが期待できる一方で、初期費用やメンテナンスにも目を向ける必要があります。
性能の数値や太陽光発電の内容、補助金の対象などを確認しながら、自分たちの暮らしに合う住まいを検討していきましょう。
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