後悔しない家づくりの秘訣元現場監督テクニカルホーム社長のブログ

「 浄化槽の維持管理 」 

2022/08/23

 

新築時に浄化槽を設置すると、

自宅の生活排水を処理できるので、放流する汚れの量を減らせます。

河川や水路の環境悪化を防げるので、

浄化槽の設置率が増えるのはありがたいことですね。

浄化槽を設置すると、所有者(=浄化槽管理者)には

「保守点検」「法定検査」「清掃」の義務が発生します。

「点検って、どの業者でも同じことをするんじゃないの?

 それなら金額が安い方がお得でしょ?」

という選び方をすると、

補修や清掃などの余計な費用が発生することがあります。

そこで今日は、浄化槽の維持管理についてお話しします。

 

■浄化槽とは

現在の主流は合併浄化槽です。

合併浄化槽の中では、微生物が生活排水をきれいにしています。

微生物が弱ると、働きが鈍くなるので悪臭が発生します。

そのため、

・天ぷら油などの油脂類を流さない

・熱いお湯は微生物の負担になるので、風呂の湯などはある程度冷ましてから流す

・洗剤や漂白剤は規定量を守り、流すときは十分な水で薄める

・トイレットペーパー以外のものを流さない

・空気が無いと微生物が死滅するので、ブロワ(送風機)の電源は切らない

など、微生物を守るために適切な使用が求められています。

 

■点検

浄化槽や装置の運転状況、汚泥の溜まり具合などを数か月おきに調べます。

都道府県知事の登録を受けた保守点検業者が請け負います。

とはいえ、浄化槽管理者の中には、

「年に4回ということで契約したのに3回しか来なかった」

「点検後に保守点検記録表を渡してくれない」

「点検時間が数分ほどしかなく、きちんと点検しているとは思えない」

などのトラブルに悩む方もいます。

もし、依頼した業者がそのような行動をした時は、

自治体の下水道業務課などの担当部署に相談しましょう。

 

■法定検査

都道府県の公益法人などの指定期間が

浄化槽法に基づき年に1回検査します。

検査を受けず、勧告や命令にも従わなかった場合、

違反者には30万円以下の過料に処せられます。

検査の時期になるとハガキが届くので、

日程などの必要事項を記入して返送しましょう。

(設置時に工事者が届け出済み)

検査料は、浄化槽の規模(人槽)によって異なります。

検査内容は数週間後に郵送されますが、

検査結果によっては再検査することがあります。

 

■普段の使い方がカギ

法定検査で「不適正」と判断された理由を調べたところ、

・天ぷら油を排水溝に流している

・旅行する間、ブロアの電源を停止している

などのように、微生物に負荷を掛ける行動が見られました。

正常な状態に戻すには、費用も日数も必要です。

浄化槽の耐用年数は30年ほどですが、

大切に使えば、30年を過ぎても問題なく働いてくれます。

新居に浄化槽を設置したら、生活排水や浄化槽について

お子さんにも教えてあげましょう。

 

 

【横浜市】の工務店 テクニカルホームの家づくりに役立つ情報  横浜で家を建てるならひのきの森®


カテゴリー: 未分類  タグ:, , , ,
アーカイブ
2024年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
  • 129プランの間取り集プレゼント
  • 家づくりのお役立ち情報 無料メール配信
  • Construction Area テクニカルホームの施工エリア 横浜市内および隣接エリアで太いひのきにつつまれた森林浴のできる家ならテクニカルホームにお任せ下さい!横浜市泉区、戸塚区、栄区、旭区
  • ホームページからの来店予約で家づくりに役立つ資料を無料プレゼント!!