後悔しない家づくりの秘訣元現場監督テクニカルホーム社長のブログ
住宅の断熱性能とは?メリットや確認したいポイントを解説
「夏は涼しく、冬は暖かい家に住みたい」
そう考える方は多いのではないでしょうか。
快適な家づくりで知っておきたいのが、住宅の断熱性能です。
断熱性能が高い家は、外の暑さや寒さの影響を受けにくく、冷暖房も効率よく使えます。
今回は、断熱性能とはどのようなものなのか、高めるとどんなメリットがあるのかを、初めて家を建てる方にもわかりやすく解説します。
■断熱性能とは室内の熱を逃がしにくくする性能のこと
断熱性能とは、外の暑さや寒さを室内に伝えにくくし、室内の熱を外へ逃がしにくくする性能のことです
たとえば、夏に冷房をつけても、外の熱がどんどん室内に入ってくると、なかなか涼しくなりません。
冬も同様で、暖房をつけても室内の熱が外へ逃げてしまえば、部屋は暖まりにくくなります。
断熱性能が高い家は、こうした熱の出入りを抑えられるため、室内の温度を保ちやすくなります。
壁や屋根、床に使う断熱材だけでなく、窓の性能も重要です。
窓は熱が出入りしやすい場所なので、窓の種類によっても室内の快適さが変わります。
また、2025年4月から、原則としてすべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務付けられました。
国は、遅くとも2030年までに省エネ基準をZEH水準へ引き上げる方針を示しています。
■住宅の断熱性能を高めるメリット
断熱性能を高めると、室内の温度を保ちやすくなり、季節を問わず快適に過ごしやすくなります。
主なメリットは、次の3つです。
・室内の温度差が小さくなる: 冬場の廊下や脱衣所なども寒くなりにくく、家の中で快適に過ごしやすい
・冷暖房費を抑えられる: エアコンを効率よく使え、電気代の負担軽減につながる
・結露を軽減できる: 窓や壁の表面温度が下がりにくく、結露が発生しにくい
部屋ごとの温度差が小さくなれば、冬場の廊下や脱衣所の寒さも和らぎます。
結露を放置すると、カビの発生や建材の劣化につながる場合があります。
ただし、結露には室内の湿度や換気なども関係するため、断熱性能だけで防げるわけではありません。
■住宅の断熱性能を左右するポイント
住宅の断熱性能は、断熱材の種類や窓の性能、施工の仕方などによって変わります。
断熱材には、主に次のような種類があります。
・繊維系: グラスウール、ロックウールなど
・発泡プラスチック系: 硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなど
断熱材の性能は、種類だけでなく厚さや施工方法にも左右されるものです。
すき間なく施工することで、断熱材の性能を十分に生かせます。
窓も、熱の出入りに大きく関わる部分です。
一般的に、アルミ製の窓枠よりも樹脂製の窓枠のほうが熱を伝えにくく、ガラスも1枚より2枚、2枚より3枚のほうが断熱性に優れています。
また、断熱性能とあわせて確認したいのが、家のすき間の少なさを表す「気密性」です。
すき間が多いと空気が出入りしやすくなるため、断熱材や窓の性能だけでなく、家全体のすき間を減らす工夫も欠かせません。
■住宅の断熱性能はUA値などの数値で確認できる
住宅の断熱性能を比較するときは、「UA値(ユーエー値)」や「断熱等性能等級」が参考になります。
それぞれの特徴は、次のとおりです。
・UA値: 壁や屋根、床、窓などから逃げる熱の量を、建物の外側を囲む部分の面積で平均した数値。小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高い
・断熱等性能等級: 住宅の断熱性能を等級1〜7で評価するもの。数字が大きいほど断熱性能が高い
たとえば、東京や大阪などが含まれる地域区分6では、UA値の基準は次のとおりです。
・等級4(省エネ基準):0.87以下
・等級5(ZEH水準):0.60以下
・等級6:0.46以下
・等級7:0.26以下
※UA値の単位はW/㎡・Kです。基準値は地域によって異なります。
C値は、住宅の床面積あたりにどれくらいのすき間があるかを表す数値で、小さいほど気密性が高いことを意味します。
UA値は「熱の逃げにくさ」、C値は「家のすき間の少なさ」を表す数値。
それぞれ異なる性能を示すため、住宅会社を比較するときは両方を参考にするとよいでしょう。
■住宅会社を選ぶときに確認したい断熱性能のポイント
住宅会社によって、標準仕様の断熱材や窓の種類は異なります。
契約前に、次の点を確認しておくと安心です。
・断熱性能: UA値や断熱等性能等級で、どの程度の性能を備えているか
・断熱材: どのような材料を、どのくらいの厚さで使うか
・窓の仕様: 窓枠の素材やガラスの種類は何か
・気密性能: C値の目安や、気密測定を実施しているか
断熱性能を高めると、建築費用が上がる場合もあります。
一方で、冷暖房費の削減につながる可能性もあるため、建築費用だけでなく、住み始めてからの費用も含めて比較することが大切です。
住宅の性能や購入時期などによっては、補助金や税制優遇を利用できる場合があります。
住宅ローン控除も、住宅の性能や入居時期などの条件によって借入限度額が異なるため、最新の制度や適用条件を確認しましょう。
住宅の断熱性能は、外の暑さや寒さの影響を抑え、室内の温度を保ちやすくするための重要な性能です。
断熱性能を高めることで、快適な住環境や冷暖房費の節約、結露の軽減が期待できます。
住宅会社を比較するときは、UA値や断熱等性能等級、断熱材や窓の仕様などを確認し、建築費用とのバランスも考えながら、自分たちの暮らしに合う住まいを選びましょう。
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