後悔しない家づくりの秘訣元現場監督テクニカルホーム社長のブログ

住宅ローンの借入額の決め方|「借りられる額」と「返せる額」は違います

2026/09/01

 

 

「年収からすると、このくらいまで借りられますよ」

住宅ローンの相談をしていると、金融機関からそう提示されることがあります。

その金額をそのまま借入額にしてしまってよいのでしょうか。

「借りられる額」と「無理なく返せる額」は、必ずしも同じではありません。

今回は、住宅ローンの借入額を決めるときに押さえておきたいポイントをご紹介します。

■借りられる額と返せる額の違い

金融機関の審査では、年収に対する年間返済額の割合である「返済負担率」が重視されます。

返済負担率は、あくまで「借りられる額」を判断するための審査上の目安です。

実際の暮らしでは、教育費や車の維持費、日々の生活費なども並行してかかってきます。

「借りられる額」で家の予算を決めてしまうと、思っていたより手元に余裕がなくなってしまうケースも少なくありません。

大切なのは、借りられる額ではなく、無理なく続けられる返済額から逆算して考えることです。

・返済負担率はあくまで審査上の目安
・実際の家計に置き換えて考えることが大切
・「借りられる額」を鵜呑みにしない

■無理のない返済計画

無理のない返済額を考える際は、現在の家賃や貯蓄ペースを基準にするとイメージしやすくなります。

たとえば、今の家賃と同程度、もしくは少し余裕を持たせた金額を月々の返済額の目安にする方法があります。

・ボーナス払いに頼りすぎない
・繰り上げ返済用の資金も含めて貯蓄計画を立てる
・収入が変化した場合のシミュレーションもしておく

こうした視点を持っておくと、将来的な家計の変化にも対応しやすくなります。

「今の家計で払えるか」だけでなく、「この先も無理なく続けられるか」という視点も忘れずに持っておきましょう。

■頭金はいくら用意する?

頭金を多く用意すれば、その分借入額を減らすことができ、月々の返済負担や総返済額を抑えやすくなります。

一方で、手元の貯蓄をすべて頭金に回してしまうと、急な出費や生活の変化に対応しにくくなることもあります。

・頭金を増やす:借入額・総返済額を抑えやすい
・頭金を抑える:手元の貯蓄に余裕を持たせやすい

住宅購入後も、家電の買い替えや引っ越し後の家具・家電、急な修繕など、まとまった出費が発生することがあります。

頭金は「出せる限り出す」のではなく、手元に残しておく生活防衛資金とのバランスを見ながら決めることが大切です。

■住宅購入後の生活をイメージする

住宅を持つと、ローンの返済に加えて、固定資産税や都市計画税、火災保険料などの費用が新たにかかってきます。

さらに、外壁や屋根のメンテナンス、設備の修繕など、将来的な修繕費用に備えておくことも必要です。

・固定資産税・都市計画税(毎年)
・火災保険料・地震保険料
・将来の修繕やリフォームに備えた資金

これらはローンの返済額には含まれていない費用のため、見落とされがちなポイントです。

ローンの返済額だけでなく、住宅を持つこと自体にかかるランニングコストまで含めて、購入後の生活をイメージしておくと安心です。

 

住宅ローンの借入額は、「借りられる額」ではなく「無理なく返せる額」から考えることが、後悔しない資金計画の第一歩になります。

無理のない返済計画を立て、頭金とのバランスを考えながら、住宅を持つことで新たにかかる費用まで見据えておきましょう。

将来の暮らしまで含めて整理しておくことが、安心できるマイホーム計画につながります。

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